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「歯にモノが挟まる」は危険信号?原因と放置のリスクとは
こんにちは。院長の宮田です。
11月3日は「文化の日」ですが、「11(いい)3(サンド)の日」という語呂合わせから、「サンドイッチの日」でもあります。実はサンドイッチの由来でもある、イギリスのサンドウィッチ伯爵の誕生日でもあることから世界的にも「サンドイッチの日」として知られています。
サンドイッチは具材をパンに挟む食べもので、お花見やピクニック、運動会など幅広いシーンで親しまれていますが、挟むといえば食べものが歯に挟まることが気になった事は無いでしょうか?
「単なる偶然」と思いがちな、食べものが挟まる悩み。しかし、その症状はお口の中に何かしらの変化が起こっているサインかもしれません。
● なぜ食べものが挟まる!?
たとえば、「むし歯」や「歯周病」の進行もそのひとつです。むし歯によって歯の形が変わると、そこに食べものが引っかかりやすくなります。また、歯周病が進行して歯ぐきが痩せたり、歯が動いたりすると、新たなすき間が生じて挟まりやすくなります。
ほかにも、「加齢による歯並びの変化」や「つめもの・かぶせものが経年による劣化や変形で合っていない」などが原因になっていることも。
特に「以前はこんなに挟まらなかったのに……」とイライラすることが増えたら要注意です。放置せずに、早めに歯医者さんで一度診てもらいましょう。
● 放置するのはNG!口臭のリスクも
挟まった食べかすは細菌の絶好のすみかとなり、むし歯や歯周病を悪化させるだけでなく、口臭の原因になることも。さらに、歯と歯の間の汚れが目立つと見栄えも悪く、気づかないうちに周囲の人に不快な印象を与えてしまいかねません。
また、頻繁に挟まることによる歯ぐきへの刺激は、やがて痛みや出血を引き起こしていきます。放っておくと、わずかな刺激でも大きな痛みを感じやすくなり、食事の楽しみを半減させてしまいます。
● 食べものが歯に挟まったら治療で解決!
むし歯が原因であれば悪い部分を取り除いて、そこにつめものやかぶせものを入れることですき間をなくすことができます。つめものやかぶせものが合っていない場合は、新しく作り直すことで問題を解決できます。
一方で、歯周病の場合は歯ぐきが弱って歯が動きやすいため、治療をしてもしばらくすると再びすき間が生じてしまうことがあります。そのため、歯科医院で適切なブラッシングや歯間ブラシ、フロスの使い方を指導してもらい、日々のケアを徹底することが重要です。
「近頃、食べものが挟まりやすい」と気にはなっていたものの次第に慣れてしまい、そのまま放置しているという方は意外と少なくありません。しかし、その些細なトラブルがのちのち大きな問題へと発展してしまうおそれがあります。「たいしたことないから」と放っておかずに、早めに歯科医院でチェックしてもらい、適切な対策を行っていきましょう。
中央歯科医院
〒367-0041 埼玉県本庄市駅南2-15-3
TEL:0495-21-1807
URL:http://www.chuo-dental.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CUT2UfINpqkFEAE?gm
11月休診日情報
味覚の秘密を解き明かす! おいしく食べるヒント
こんにちは。院長の宮田です。
10月頃から冬にかけて「れんこん」が旬を迎えます。成長するにつれて、節が増えていきますが、同じれんこんでも成熟した節と新しい節とでは食感や味が異なるのも特徴のひとつ。成熟した節の方がホクホク感や甘みが感じられ、新しい節の方がシャキシャキしています。スーパーなどでは切り分けて販売されていますが、新しい節は断面が白く透き通っているという特徴があるそうです。芽がついていれば確実です。
また、その穴のある形から、「先を見通せる」という縁起の良い食べものでもあります。
そんなれんこんを始めとして、秋には旬を迎える食べものがたくさんあります。しかし、それらの食べものを楽しむためにはお口の健康が不可欠です。
● 味を感じる仕組みとおいしさを引き出す秘訣
食事をより楽しく、おいしく味わうためには、まず味覚の仕組みを理解することが大切です。食べものを口に入れた後、どのようなステップを経て味を感じているのか、そのメカニズムを紐解いてみましょう。
私たちに食べものの味を感じさせるのは、舌や上あごにある「味蕾(みらい)」という小さな器官です。しかし、ただ食べものを口に入れただけでは、おいしさを十分に味わうことはできません。
大切なのは、食べものを細かく砕くこと。これによって、味成分がお口全体に広がり、おいしさをしっかり感じることができます。
つまり、おいしく食べるには食べものをしっかり噛み砕くことが大切。「ひと口30回」を目安に、よく噛むことを意識してみてください。
さらに、噛む刺激によってだ液がたくさん出ると、味成分がだ液にしみこんで、味蕾が味をより感じやすくなります。つまり、ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べることが、食べもののおいしさを最大限に引き出す秘訣なのです。
● 食事がおいしく感じられない!その原因は?
もし、食事が思うようにおいしく感じられなくなったら、次のような要因が関係しているかもしれません。もし、当てはまるものがあったら、ヒントを参考に対策しましょう。
・歯の本数が少ない
歯の本数が少ないと十分に噛めないため、食べものの味を感じにくくなります。歯を失ってしまった場合には、入れ歯やブリッジなどを検討しましょう。
・だ液が少ない
だ液には味成分を運ぶ重要な役割があるため、不足すると味を感じられなくなります。だ液の分泌を促すには、よく噛むことにくわえ「十分な水分補給」や「だ液腺マッサージ」などが効果的です。
・舌の汚れ
舌の表面に「舌苔(ぜったい)」という白い苔のような付着物がたまってしまうと、味蕾が味成分をうまくキャッチできなくなります。舌クリーナーを使って、定期的に舌の表面を清掃することが大切です。
・亜鉛不足
亜鉛は味蕾の働きを維持するために重要な栄養素で、不足すると味覚異常を引き起こすことがあります。亜鉛を多く含む代表的な食品に、豚レバーや牛赤身、ナッツ類、牡蠣などがあります。バランスの良い食事を心がけ、必要に応じてサプリメントの摂取なども検討してみましょう。
● 味覚のお悩みは歯科医院へ
食べものをおいしく食べるためには、歯や歯ぐき、舌、お口周りの筋肉、だ液の分泌がそれぞれ正常に機能していることが何より大切です。
歯科医院ではお口の健康全体をみる専門家として、さまざまな角度から皆さまの食生活をサポートしています。もし、味覚に異常を感じたら、お気軽に当院でご相談ください。
中央歯科医院
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10月休診日情報
麻酔をしたのに痛い! 原因と早期治療のススメ
こんにちは。院長の宮田です。
秋に咲く花のひとつに「彼岸花」があります。田んぼの近くなどに群生し、少し変わった形の真っ赤な花を咲かせます。
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という別名もあり、サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味があります。
一方で、彼岸花には毒があるため、「毒花」や「痺れ花」と呼ばれてしまうことも。
さて、歯科で痺れといえば、麻酔のあとのジーンとした感じを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。こちらはしばらく安静にしていただけば、次第に麻酔の効果は薄れていきますのでご安心ください。
一方で「そもそも麻酔が効きにくい」というケースもあります。こちらは治療中の痛みに関わるとても重要な話ですので、少し詳しくご説明したいと思います。
● 骨が硬い・厚いと効きにくい!?
麻酔は注射する場所の骨の厚みや硬さで、その効き目が左右されます。特に、下の奥歯は他の部位に比べて周囲の骨が厚くて硬いため、麻酔が効くまで時間がかかったり、十分に効果が得られなかったりすることも珍しくありません。また、骨がもともとしっかりしている体格の方も、麻酔が効きにくい傾向があります。
このように通常の麻酔が効かない場合には「伝達麻酔」と呼ばれる、下あごの神経の根元に麻酔する方法など、他の麻酔法を追加することで、痛みなく治療を進めることができます。
● 歯や歯ぐきに強い痛み・腫れがある!
むし歯・歯周病が原因でひどい痛みや腫れがある場合にも麻酔が効きにくいことがあります。炎症が強いと、その周囲が酸性の環境になるためです。麻酔薬は一般的に弱アルカリ性で効果が発揮されるように作られているため、酸性になっている場所では効果が弱くなってしまいます。
このような場合は無理に治療を行わず、痛み止めや抗菌剤を処方して、痛みや腫れの症状が落ちついてから改めて治療を行なっていきます。
● 治療に不安があるときには…
治療に対する不安や恐怖心、あるいは「自分は麻酔が効きづらい」という思い込みが強いと、痛みをより敏感に感じてしまうことがあります。治療に際しては、歯科医師としっかりコミュニケーションをとり、治療に対する理解を深めることが大切です。
歯科医師と良好な信頼関係を築くことも、痛みを少なく、安心して治療を受けるポイントといえます。
このように、麻酔が効きにくい場合でも、歯科医院ではさまざまな工夫を行いながら、できる限り快適に治療を受けていただけるように努めています。しかし、痛みや腫れがひどくなるまで放置すると、いざ治療をしたくても麻酔が効かず、さらに痛い思いをしたり、十分な治療が受けられなかったりするため注意が必要です。
歯科治療をストレスなく、快適に受けるためには、症状の軽いうちに来院することも大きなポイントです。「痛みが気になるけど、少し様子を見よう」とは思わず、気になる症状があれば早めに受診しましょう。
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9月休診日情報
抜歯になることも!こんな人は歯が割れやすい
こんにちは。院長の宮田です。
猛暑の続く8月、冷たいものを飲む機会が増えますね。
こんな時、飲みものに入っている氷をついついガリガリかじってしまう、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このように、氷や飴などの硬いものを噛んでしまいがちな方は歯が割れてしまうリスクが高まるため、注意が必要です。歯が割れてしまうと、割れ方によっては思わぬ結果を招くことがあります。
● 歯が割れるとどうなる!?
歯が割れる場合、「欠ける」、「亀裂が入る」などさまざまなパターンがあります。
程度が軽ければ、つめもの治療で済むこともあります。ところが、損傷が深部に達すると、神経を抜かなければならなくなることもあり、最悪の場合には、抜歯になってしまうこともあります。
神経をとると、歯の異変を感じ取る大事なセンサーが失われてしまい、抜歯になると、人工物で歯を補う治療が必要となってしまいます。
● あなたは大丈夫?歯が割れやすくなる条件とは
歯の割れやすさは「歯にかかる力」と「歯の状態」によって左右されます。
まず、噛む力が強い人は当然ながらリスクが高いと言えます。特に咬筋が発達している方、例えばエラが張っている方はその傾向が強いと考えるといいかもしれません。このような方は夜間の就寝中やスポーツ時などに歯ぎしり・食いしばりをしている場合、歯が割れる危険性がグンと上がります。歯ぎしりや食いしばりは、体重以上の力がかかると言われているので、それが繰り返されると歯が割れてしまうのも納得できますね。
次に氷や飴、スルメ、ナッツ類、フランスパンなどの硬いものを習慣的に好んでよく食べていると、歯にヒビが入り、割れてしまいやすくなります。
また、治療で神経をとった歯も割れてしまうリスクが高くなります。神経をとってしまうと、歯に栄養が行き渡らなくなるので、枯れ木のような状態になり、歯自体がもろくなります。
実は割れてしまう歯の多くは神経のない歯なのです。
● 歯が割れないようにするために
歯に過剰な力がかからないようにするためには歯科医院で就寝用やスポーツ用のマウスピースを作るのがおすすめです。また、硬い食べものを習慣的に食べる事は控えるようにしましょう。
しかし、歯が割れるリスクを下げるために何よりも大切なのは、歯を弱くしないようにする、つまり、神経をとらないで済むようにすることです。
そのためには、むし歯で神経を失わないように、「日ごろのセルフケア」と「定期的な歯科医院でのケア」をきちんとしておくことが大事です。
ぜひ、今からでも実行してみてくださいね!
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8月休診日情報
お口にカビが生える⁉「口腔カンジダ症」とは
こんにちは。院長の宮田です。
7月に入ってもジメジメとした日が続きますね。
気温も湿度も高くなるこの時期は、気を緩めると浴室や洗面台のすみにカビが発生してしまうこともしばしばです。何かと厄介なこのカビ、実はお口の中にも発生してしまうことがあります。
● お口の中にカビ?「口腔カンジダ症」とは
お口の中に発生するカビによって、「口腔カンジダ症」と呼ばれる病気になることがあります。舌や頬、上あごの粘膜に、白っぽいものが斑点状・線状・苔状に付着するのが特徴です。この白い付着物はガーゼなどでこすると簡単に剥がれますが、剝がすと赤くただれていたり、場合によってはヒリヒリとした痛みや出血を伴ったりします。
原因となるのは「カンジダ・アルビカンス」というカビ菌の一種で、実は誰のお口の中にも普通に存在します。「口の中にカビ菌がいる」と聞くと驚くかもしれませんが、カンジダ菌は感染症を引き起こす能力が低い細菌のため、健康な人が口腔カンジダ症を発症することは非常にまれです。
● お口のカビは体調不良のサインの可能性も
健康であれば発症しにくい口腔カンジダ症ですが、乳幼児や高齢者、妊婦、免疫不全症、がんの治療中など、体力や抵抗力が弱っている方は発症しやすいので注意が必要です。
また、家の中のカビと同様に、お口の中が不潔な状態が長く続くと、菌が増殖して口腔カンジダ症を発症しやすくなります。お口の乾燥(ドライマウス)や入れ歯の清掃不良などにも要注意。
ただ、仮に発症してもお口の中の清掃を徹底し、抗カビ菌薬を含むうがい薬や塗り薬を使うことで治すことができます。
● 体のSOSを見逃さないために
口腔カンジダ症はむし歯・歯周病ほど身近な病気ではないものの、誰もが発症する可能性のある病気です。普段はお口の中でおとなしくしているカンジダ菌ですが、体の抵抗力が落ちてくると、途端にその動きは活発になります。
一方で、口腔カンジダ症は痛みなどの自覚症状がないことも多く、何となく体に不調を感じながらも、放置されることが珍しくありません。
お口の健康は体の健康のバロメーターになることも多いため、日ごろから歯科医院で定期的にチェックを受けながら体のSOSをいち早く察知していきましょう。
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