「傷はぜったい消毒するな」を読みました
怪我や火傷をしたとき
傷は乾燥させるものと普通思っています
親からもそう教わりましたし 大学でもそう教育されました
しかし著者は傷は消毒してはいけないといいます
傷跡のいわゆる「グジュグジュ」した状態がポイントだと
グジュグジュした湿った状態が治る近道であるし
傷跡が綺麗に治る条件だと述べています
湿った状態は化膿している訳ではなく
そこに傷を治すための物質が含まれている
体の組織をなおす成長因子がグジュグジュした状態の中でやり取りされているそうです
昔 大学院で細胞培養したとき
培養液を通じて細胞同士が
成長因子をやり取りしていることを学びました
それと同じことが体でも起きている
そう考えれば納得できます
著者いわく
傷口をラップのようなもので保湿グジュグジュした状態にする
何度かラップを交換してあげる
消毒することで体を治そうとする成長因子が壊されてしまうのを防ぐようです
でも細菌感染には注意がいるため専門の医療機関で行うべきであるそうです
大変、勉強になった一冊です
虫歯予防の話③フッ素
今回はフッ素のお話をします
フッ素
正確にはフッ化ナトリウムと呼ばれる化合物を用います
(塩化ナトリウムがいわゆる食塩であるように
フッ化ナトリウムも安全な化合物です
過度に使った場合の安全性ですが
食塩だって摂り過ぎれば体には毒になるのと
同じ理由で考えて頂ければ良いと思います)
フッ素は歯に取り込まれると
フルオロアパタイトを作ります
虫歯菌の出す酸に対して溶かされにくい性質を持っているので
フルオロアパタイトが形成されると虫歯になりにくくなります
フッ素は生えはじめの歯の方が
吸収されやすく効果が上がります
お子様の歯が生えてきたのに気が付いたら
歯医者さんでフッ素を塗ってもらいましょう
コンスタンティノープルの陥落を読みました
コンスタンティノープルの陥落を読みました
東ローマ帝国の首都であったコンスタンティノープル
(トルコ式に読めばイスタンブール)が
イスラム教の新興国オスマントルコ
によって滅ぼされていく話です
1000年の都として、西ローマ帝国の首都
ローマよりも栄華を誇っていたらしいし
イスタンブールにあるアヤソフィアが
キリスト教会をそのまま残してイスラムのモスクになっていたのも
そういった歴史があってのことのようです
その後イスラム世界が大きな力を持つようになる
西欧諸国が大航海時代を迎えたのは
東には強大なイスラム国家があったので
仕方なく西を目指した結果だったという話も聞いたことがあります
大航海時代によって植民地支配がはじまり
近代が起こる
現在世界が出来上がった一つのきっかけが
コンスタンティノープルの陥落だったのかもしれないな
と考えさせられる一冊でした
虫歯予防の話②糖質制限
虫歯にさせない1つ目の対処法は・・・
糖質制限(シュガーコントロール)です
といっても、糖質をまったく摂らないというものではありません
虫歯とは、プラーク(食べかす)中の虫歯菌が食べ物の中の「糖質」を材料に酸をつくり
徐々にエナメル質を溶かしていくもの
砂糖だけではなく、米やパンにも糖質は多く含まれており
普通の食事にも含まれています
逆にいうと、糖質を摂らなくすることは不可能ですし
糖質はヒトのエネルギーとして必要なものです
①アメなど糖質の多いモノの摂取量を減らす
②糖質の摂取回数を減らす
以上のように気をつけるだけで
お口の中の環境が改善して
虫歯予防につながります
仕事の流儀
1月5日にNHKで放送された仕事の流儀を拝見しました
20年前からエボラウイルス研究をされている方です
先生は数年前に治療薬になる抗体を発見されたそうです
しかし、エボラウイルス自体がアフリカでしか発生していない
患者の数も少ない
これだとワクチンや治療薬を開発しても、
製薬会社は利益につながらない
協力してくれる製薬会社はなかったそうです
病気との闘いも経済的な影響を受ける
こんな現状を垣間見ました
それでも先生はエボラウイルスの研究に邁進されていました
「誰かのために科学者としてできる限りを尽くす」という信念から
虫歯予防の話①
虫歯予防の前に
どのようにして、虫歯になるのでしょうか?
虫歯は、虫歯菌(細菌)が食べ物のカス(プラーク)
をもとに作り出す酸が歯を溶かすことで生じます
つまり、虫歯菌に栄養を与えないようにすることで虫歯を
減らすことができるのです
さらに、虫歯菌の好物は・・・・
お砂糖です
(蛇足ですが、お砂糖をこれだけ人類が手軽に口にできるようになったのは
産業革命のお陰だそうです 産業の効率化のよって大量にお砂糖を作れるようになった
一説には近代に入って虫歯が増えたという話もございます)
お砂糖をお口の中に残さないことが
虫歯の予防につながります
虫歯にさせない3つの対処法はまた次回にご説明します
エスコフィエ
食べることは、生きるために必要なこと
でも、いつからか人間は食べることを娯楽の一つに
してきたようです
フランス料理
100年以上前までは食べきれない程の料理を
テーブルに盛り付けることが豊かさの証だったそうです
そして、100年前にエスコフィエが登場して
フランス料理を洗練されたものに変えていったそうです
「料理は化学である」それまでのいわゆる勘に頼った
レシピを客観的に作れるものに変えていきました
また、料理人の服装にしても清潔なものにしたりと
イメージアップにも余念がなかったそうです
歯科と食事や料理は切っても切り離せないもの
とても面白い一冊でした
新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します
今年の冬は寒い日が続きそうですので
皆さま、風邪などを惹かないようお体にはお気を付けくださいませ
私事になりますが
お正月は水上温泉にスキーに行って来ました
今年は雪が多く、コンディションは最高でしたよ
本年もスタッフ一同中央歯科医院をどうぞよろしくお願い致します
中央歯科医院
院長 宮田博史