思い出の大学院
2022年6月21日 (火) 13:12
こんにちは。院長の宮田です。
紫陽花が色鮮やかに咲く季節となりました今日この頃、お元気でお過ごしでしょうか。
2002年から2006年までお世話になった御茶ノ水の日本大学歯学部大学院が建て替えとなりました。
私は、歯の神経細胞である歯髄細胞を用いた研究をしていました。9時から17時までは大学病院で診療、17時から研究という生活でした。研究が終わるのは大体22時で、その後に先輩や後輩と飲みにいったりして、帰宅すると24時は過ぎていることが多かったです。
今では到底まねできない多忙な日々でした。細胞培養は毎日、培養液を交換する必要がありますので、日曜日も出向くことが当たり前でした。
指導者の先生は大変厳しい方でしたが、医学にとって重要な「自然科学とは何か?」ということを学ばせてくださいました。
仮説を立てて実験する。
結果を踏まえて考察する。
結果が仮説と違った場合は何が考えられるのか。
当時は、歯科治療とは関係ないと思っていましたが、今では治療するにあたって大学院での「考える」経験が非常に役に立っております。その先生は、残念ながら一昨年の12月に60代の若さでお亡くなりになりましたが、感謝の言葉しかありません。
「校舎が建て替えになるわよ」とご指導いただいた、もう一人の先生から連絡があり大学院に駆けつけました。
既に少し場所を移して綺麗な新校舎も建てられていましたが、古い校舎を見ながら昔話にも花が咲き当時の光景が懐かしく蘇りました。
と同時に、今後とも大学院での経験を忘れずに日々の診療と向かい合いたいと改めて感じました。